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【プロが解説】採用パンフレットの制作会社選びで重要な7つの判断基準

多くの企業担当者が頭を悩ませるのが、「採用パンフレットをどの制作会社に依頼すべきか」という問題です。
結論から言えば、パンフレットの完成度や採用効果は、依頼先の制作会社によって大きく変わります。
「どの会社に頼んでも同じ」と思われがちですが、制作会社ごとに得意分野や対応力に差があり、それが採用成果に直結します。
重要なのは、単にデザインができるかではなく、「自社の採用課題を理解し、解決策まで提案できるか」という視点で見極めることです。
いくら見栄えが良くても、次のような状態では、採用成果にはつながりません。
- 自社の強みが正しく言語化されていない
- 求職者が知りたい情報が抜けている
- 説明会資料や採用サイトと世界観がバラバラ
失敗を防ぐには、制作会社の表面的なスキルだけでなく、何が得意で、どこまで踏み込んで支援してくれるかを見極めることが重要です。
本記事では、採用パンフレットの制作を依頼する制作会社を選ぶうえで必ず押さえておきたい7つの判断基準を、業界のプロ視点から分かりやすく解説します。
INDEX
採用パンフレットは制作会社によって大きく変わる!

制作会社の違いによって、次のような点で大きな差が生まれます。
- 自社の採用課題の理解度
- 情報整理・メッセージ設計のレベル
- 取材力
- 撮影ディレクション
- デザインの採用効果
- 制作プロセスにおける社内負担
- 訴求ポイント
これらの違いにより、応募者の心に響かない「なんとなく良いパンフレット」になるか、「社内の負担が少なく、採用効果の高いパンフレット」になるかが決まるのです。
それでは、上記のポイントを一つひとつ詳しく見ていきましょう。
自社の採用課題の理解度
採用パンフレットは、単なる会社案内ではなく「採用課題を解決するための経営戦略ツール」です。
それなのにもかかわらず、制作会社によっては「おしゃれなデザイン」にこだわり、根本の課題解決に目を向けていないケースも少なくありません。
成果につながるパンフレットを作るには、「目的」「求める人物像」「候補者とのズレの要因」といった採用課題を丁寧に整理し、解決できる訴求を考えていくことが重要です。
採用課題への理解が浅いと、的外れな訴求になり、採用の質も量も伸びず、ミスマッチを招くことにもなりかねません。
見た目が整っていても、成果につながらない採用パンフレットになってしまう可能性があります。
情報整理・メッセージ設計のレベル
情報をどれだけ整理できるかが採用パンフレットの完成度に大きく影響します。
どれだけ写真やデザインが洗練されていても、メッセージ設計が甘ければ、学生や求職者の心には響きません。
自社の強みを伝わる形に整理し、学生や求職者に響くストーリーに再構成できるかどうか。
また、仕事内容を未経験者にも理解しやすく見せられるかどうかは、制作会社の経験やセンスにかかっています。
抽象的な理念やビジョンは、読み手の理解に合わせて、かみ砕いて伝える工夫が必要ですし、仕事内容についても、単なる事実の羅列ではなく、視覚的にわかりやすく整理されているかが重要です。
また、他の媒体と世界観やメッセージが統一されているかどうかも、企業ブランドへの信頼感を大きく左右します。
このようなメッセージ設計が欠けていると、情報が散漫で要点がぼやけた「良い感じに見えるだけのパンフレット」になってしまいます。
表面的なデザインで体裁を整えても、読み手の心に届く訴求ができていなければ、本質的な効果は期待できません。
取材力
採用パンフレットの質は、取材の深さでほぼ決まると言っても過言ではありません。
社員インタビューや現場取材からどれだけリアルな情報を引き出せるかが、読み手の説得力を大きく左右します。
取材力の高い制作会社は、社員の本音や具体的なエピソードを自然に引き出し、職場の雰囲気や価値観まで言語化する力を持っています。
事前準備や質問設計が綿密であれば、単なる紹介ではなく、働く魅力をストーリーとして伝えることができます。
逆に、形式的なインタビューを行っているような会社では、誰にでも当てはまるような無難な内容になってしまい、読み手にとっても印象に残りません。写
真と文章がチグハグになり、応募につながるパンフレットにはなりにくいのです。
撮影ディレクション
採用パンフレットでは、写真の印象が応募者に与える影響はとても大きく、採用成果を左右する重要な要素です。
だからこそ、どんな写真を、どんな意図で撮るかという「撮影ディレクション力」は、制作会社にとって欠かせないスキルです。
たとえば、構図のバランスや社員の表情、職場の雰囲気などを的確に捉えることで、「この会社で働くとどんな毎日になるのか」が自然と伝わります。
社員の自然な笑顔や仕事中のリアルな様子を引き出すには、撮影前の打ち合わせや、当日のリラックスした雰囲気づくりが不可欠です。
一方で、撮影を単なる作業として扱う制作会社では、「ただ並んだだけの集合写真」や「不自然なポーズの演出カット」ばかりになりがちで、会社の魅力がうまく伝わりません。
特に若い世代の求職者は、写真から職場の雰囲気や人間関係、会社の空気感を読み取ろうとするため、写真の「リアルさ」こそが企業選びの決め手になることも多いのです。
採用効果
採用効果「デザインの良し悪し=見た目の美しさ」と思われがちですが、採用パンフレットにおけるデザインの本質は「ターゲットである学生や求職者に響くかどうか」にあります。
どれほどオシャレに仕上げても、ターゲットの心に届かなければ意味がありません。
制作会社によっては、デザイン面でも大きな差が出ます。
- レイアウトやフォント、色使いなどが適切か
- ターゲットの感性にマッチしたトーン&マナーを取り入れているか
- 企業理念や社風に沿ったビジュアルで世界観を表現できているか
上記ように、デザインにおいてこだわるべきポイントは多岐にわたります。
特に重要なのが、採用導線全体におけるデザインの一貫性です。
採用パンフレットは単独ではなく、説明会資料や採用サイトと連携して初めて効果を発揮します。
デザインだけが他媒体から浮いてしまえば、「かっこいいのに応募が増えない」という結果を招く可能性があります。
一方で、パンフレット・スライド・Webサイトなどで世界観やトンマナを統一できれば、ブランドイメージが明確に伝わり、応募率や内定承諾率が向上するケースも多く見られます。
採用パンフレットの制作においても、企業ブランドとの一貫性という観点で企画・デザインの方向性を検討できる会社を選ぶことが重要です。
制作における社内負担
採用パンフレット制作の進め方は会社によって異なり、その体制次第で担当者の社内負担は大きく変わります。
たとえば、企画・取材・デザイン・撮影・印刷などの各工程が別々の外注先に分かれている場合、企業側の担当者はそのすべての調整役を担うことになり、確認やスケジュール管理、意思疎通に多くの時間を割かれることになります。
こうした分業型の制作体制では、情報共有のズレやメッセージの一貫性が崩れやすく、修正時の伝言ミスやトラブルの原因にもなりかねません。
また、複数の外注が関わることでマージンが積み重なり、コストも膨らみやすくなります。
一方で、ワンストップ体制の制作会社に依頼すれば、窓口は一つで済み、意思疎通もスムーズに行えます。
進行が早く、品質のブレや無駄なコストも抑えられるため、担当者の負担軽減にもつながるのです。
訴求ポイント
採用パンフレットで何を、どう伝えるかは、業界ごとに大きく異なります。
そのため、業界特性を理解した上で訴求を考えていく必要があるのです。
たとえば製造業は仕事内容を分かりやすさ、医療業界は人間関係の良さや教育体制の充実、学校法人は理念や教育観など、それぞれターゲットである学生や求職者の興味・関心に合った訴求を作る必要があります。
制作会社に業界理解がないと、抽象的で一般的な表現になってしまい、「良い感じに見えるけれど、どこか無難で誰の心にも刺さらないパンフレット」になる恐れがあります。
採用パンフレットの制作会社選びで担当者が失敗しやすいポイント

採用パンフレットの制作会社は数多く存在します。
しかし、その中には一部の業界しか制作実績がなかったり、実制作を他社やフリーランスに丸投げしていたり、決まったフォーマットにはめ込むだけだったり、外からは見えない落とし穴が潜んでいます。
よくやってしまいがちな典型的な失敗例は次の通りです。
- デザインの良し悪しだけで制作会社を選んでしまう
- 要望通り、言われた通りに作るだけの制作会社を選んでしまう
- 実績を表面的にしか確認しない(実名公開の有無を見ない)
- ワンストップ対応できない制作会社を選び、社内負担・費用が膨れ上がる
- 作って終わりの制作会社を選んでしまい、何にもつながらない
同様の失敗をしないように、「何が失敗なのか?」「どんなリスクがあるのか?」について詳しく見ていきましょう。
デザインの良し悪しだけで制作会社を選んでしまう
見栄えの良さは重要ですが、美しいデザイン=採用効果が高いとは限りません。
繰り返しになりますが、採用パンフレットは単なる会社紹介ではなく、「採用課題を解決するツール」です。
誰を採用したいか、どんな印象を与えたいかという目的に沿った情報設計や企画・取材の力が、成果を左右するのです。
デザインはそれを伝えるための手段にすぎません。
見た目だけで選んでしまうと、戦略性に欠けたパンフレットになり、「おしゃれなのに応募が増えない」「説明会でも反応が薄い」といった失敗につながる恐れがあります。
要望通り、言われた通りに作るだけの制作会社を選んでしまう
「こちらの要望を何でも聞いてくれそうだから」といった理由で、受け身な制作会社を選ぶのは注意が必要です。
なぜなら、採用担当者自身が自社の課題を完全に把握しきれていないことも多いからです。
一見、要望通りに作ってもらえるのは楽に感じますが、採用担当者自身も自社の課題を理解しきれていないため、自社の強みや差別化ポイントが表現されず、平凡で刺さらないパンフレットになってしまいます。
これでは、採用成果にもつながりにくくなります。
実際、「承知しました」と聞くだけで、採用課題を深く掘り下げたり、具体的な提案などがない受け身な制作会社は要注意です。
実績を表面的にしか確認しない(実名公開の有無を見ない)
制作会社のWebサイトに掲載されている「実績紹介」は、必ずしもその会社の実力を正確に表しているとは限りません。
とくに「某メーカー様」のように企業名が伏せられていたり、制作の工夫や成果が書かれていない事例は、本当に信頼できる実績なのか見極めが必要です。
実績を確認する際は、主に次のポイントをチェックしましょう。
- 企業名が実名で掲載されているか
- 自社と近い業界や規模の事例があるか
- どのような課題に対して、どんな工夫をしたかが具体的に説明されているか
- デザインや構成のクオリティに一貫性があるか
これらの情報がはっきりしない場合、その制作会社が自社の採用課題に本当に対応できるかどうか判断するのは難しくなります。
「実績多数」とだけ記載しながら詳細が書かれていない会社は要注意です。
期待していたクオリティに届かない、業界理解が浅くメッセージがズレる、などのトラブルにつながる可能性があります。
ワンストップ対応できない制作会社を選び、社内負担・費用が膨れ上がる
複数の会社や個人で1つの制作を対応しているような制作会社に依頼すると、社内での調整作業が増え、思わぬコスト増につながるリスクがあります。
たとえば「企画はA社」「デザインはB社」「撮影はフリーカメラマン」「印刷はC社」といった分業体制では、各社との連絡やスケジュール調整が複雑になります。
その結果、情報の行き違いや、採用パンフレットの仕上がりに一貫性がなくなってしまうこともあるのです。
また、修正のたびにそれぞれの業者に個別対応が必要になり、追加費用がかさむこともよくあります。
特に中小企業では、人的・時間的リソースに限りがあるため、こうした調整負担はできる限り少なくしていくべきです。
作って終わりの制作会社を選んでしまい、何にもつながらない
採用パンフレットは作って終わりではなく、配布後の反応や採用成果を踏まえて改善を重ねることで、初めて効果を発揮するツールです。
たとえば、次のような情報を元に、次年度へ向けて改良すれば、採用課題の解決により近づけます。
- 説明会での反応(学生の表情や質問内容)
- 応募数・内定承諾率の変化(導入前後での比較)
- 採用サイトや動画など他ツールとの整合性
しかし、中には納品したら終わりで改善提案がない制作会社も存在します。
そのような制作会社に依頼すると、毎年採用パンフレットを刷新しているはずなのに、課題が一向に解決に向かっていきません。
【失敗しない】採用パンフレット制作会社を選ぶ際に見る7つの基準

これまで解説してきた通り、採用パンフレットの制作会社選びは、成果に直結する重要な項目です。
「なぜ、ここに頼んでしまったのか?」「なぜ、毎年お金をかけているのに全く効果がでないのか?」など採用パンフレットの制作会社選びで失敗しないためにも、制作会社を選ぶ際に必ず押さえたいのが次の7つの判断基準です。
- 採用課題に直結した提案ができるか
- 企画力(情報整理・メッセージ設計力)があるか
- 取材や撮影など現場理解が深いか
- 制作実績の透明性(実名公開の有無)はあるか
- 他媒体とのデザインの統一ができるか
- ワンストップ対応ができるか
- 中小企業・地方企業の採用事情に強いか
数多くの採用パンフレットを制作してきた業界のプロの視点で、これらを詳しく解説します。
採用課題に直結した提案ができるか
採用パンフレットは、単なる「会社紹介の資料」ではなく、採用課題を解決するための戦略的なツールです。
たとえば「応募者数を増やしたい」「内定辞退を防ぎたい」「仕事内容を正しく伝えたい」など、目的によってパンフレットの構成や伝え方は大きく変わります。
「とりあえず採用パンフレットを作る」だけでは、効果的な採用にはつながりません。
そのため、採用上の課題を整理・言語化し、それに基づいて設計できる力が制作会社には必要不可欠です。
初回の打ち合わせで「理想の応募者像(ペルソナ)」や「どの段階で志望度が下がるか」などを丁寧にヒアリングし、それを踏まえた具体的な提案があるかを確認しましょう。
たとえば「説明会で志望度を上げたい」という課題に対し、「説明会で使うスライド資料、採用サイトと採用パンフレットの内容を連動させる」など具体的な提案がある会社は信頼できると言えます。
また、提案書に「課題:〇〇」「解決策:〇〇」といった明確な記載があるかも重要なチェックポイントです。
こうした「採用課題解決を行う」という視点がない会社に依頼すると、見た目はきれいでも「応募が増えない」「入社後にミスマッチが起きる」といった失敗につながる可能性があります。
企画力(情報整理・メッセージ設計力)があるか
採用パンフレットの良し悪しは、デザインや写真ではなく「企画の質」でほぼ決まると言われています。
企業の魅力をきちんと整理し、何を優先して伝えるかを明確にする力が、制作会社には求められます。
企画がしっかりしていれば、ビジュアル表現はその内容をより魅力的に見せる手段となり得ますが、企画が弱いままだと、どれだけ写真やデザインが整っていても伝えたいことがぼやけてしまい、採用効果は期待できません。
特に大切なのは、「求職者に響くメッセージ」を設計できるかどうかです。
こうした企画力は、制作会社の経験と情報整理能力のレベルに大きく左右されます。
企画力のある制作会社は、企業の特徴や強みに合わせて「どの情報をどう伝えるか」を組み立てる引き出しを多く持っています。
一方で、企画力に乏しい制作会社に依頼すると、「きれいだけど印象に残らないパンフレット」になりやすく、結果的に「何を伝えたかったのか分からないパンフレット」になってしまう恐れがあります。
取材や撮影など現場理解が深いか
採用パンフレットの完成度を大きく左右するのが、「現場をどれだけ深く理解し、リアルな魅力を引き出せるか」です。
社員の本音や、職場の雰囲気、働く人の表情や空気感を自然に伝えられるかどうかで、パンフレットの説得力は大きく変わります。
たとえば、現場理解のある制作会社は、写真や文章を通じて社員一人ひとりの人柄や、チームの関係性、仕事のやりがいなどが自然に表現されるような取材や撮影を行います。
一方で、現場理解が浅い制作会社に依頼すると、写真も文章も無難なものばかりになり、実際の会社の雰囲気や魅力が伝わりにくく、応募者の気持ちをつかむことができません。
応募者は、採用パンフレットを通じてこの会社で自分が働くイメージをしています。
そのイメージを形成するのに、取材や撮影で引き出される言葉やビジュアルは重要なのです。
また、あらかじめ採用パンフレットで社内の雰囲気や働いている人の人柄などが具体的にイメージができれば、仕事内容や人間関係に関する不安をあらかじめ解消することもできます。
結果として、ミスマッチの防止や早期離職の抑制にもつながります。
採用パンフレットは、ただの紹介ツールではなく「応募者の背中を押すきっかけ」になるもの。
その効果を最大限に発揮させるためには、現場のリアルを引き出す取材や撮影などの現場理解が必要不可欠です。
制作実績の透明性(実名公開の有無)はあるか
制作会社を選ぶ際には、「実績が実名で公開されているかどうか」を必ずチェックしましょう。
実名で事例を紹介している会社は、クライアントからの信頼を得ており、成果や品質にも自信を持っている証です。
たとえばWHARF(ワーフ)ではパンフレット制作実績をクライアント様の許可を得て、次のように実名で掲載しています。

一方で、「某メーカー様」など匿名の実績ばかりだったり、成果や工夫についての説明がない場合は注意が必要です。
中には、実際には存在しない事例や、成果につながらなかった案件を「成功事例」として掲載しているケースもあります。
実名で公開された実績があれば、次のような判断がしやすくなります。
- 自社と同じ業界や規模の成功事例があるか
- 複数の案件で高い品質が保たれているか
- 特定の業界に強みを持っているか
- ロゴやWebサイトなど、他媒体も継続して任されているか
これらを確認することで、その会社が信頼できる長期的パートナーかどうかも見極めやすくなります。
反対に、実績の詳細が分からない会社に依頼すると、自社の魅力や業界特性に合わない内容になってしまう恐れがあります。
完成後に「思っていたものと違う」と感じても、修正の根拠があいまいになり、対応が難しくなることもあります。
だからこそ、実名で豊富な実績を公開している会社を選ぶことが、安心して任せられる判断基準としては重要です。
採用難の業界の制作実績の有無は確認すべき
採用の難易度は業界によって大きく異なります。
特に以下のような業界は、学生からの人気が得にくく「採用が難しい業界」とされています。
- 製造業
- 医療業界
- 学校法人
- 自動車販売
- 食品業界
このような業界での実績が少ない制作会社に依頼すると、次のような失敗が起こりやすくなります。
- 業界特有の求職者の関心を把握できず、魅力が伝わらない
- 伝えるべきポイントがズレて、的外れな訴求内容になる
- 現場のリアルな雰囲気が表現できず、印象に残らない
こうした採用難の業界で採用パンフレット制作実績、または成功事例がある会社は、業界理解に基づいた柔軟な提案ができる可能性が高いと言えます。
他媒体とのデザインの統一ができるか
昨今の採用活動では、採用パンフレットだけでなく、採用スライド資料、採用サイト、SNS、採用動画、就活イベントへの出店など、さまざまな媒体・チャネルを使って求職者と接点を持つのが一般的です。
だからこそ、それぞれのツールでデザインやメッセージの「統一感」があるかどうかが、求職者にとっての企業の印象を左右します。
たとえば、採用パンフレットでは親しみやすさを伝えているのに、採用サイトでは堅い印象だと、求職者は無意識に違和感を覚えてしまい、興味を失う可能性があります。
このように、採用活動全体における企業のブランドイメージに統一性がないと、応募率や内定承諾率の低下にもつながりかねません。
そのため、どの媒体でも一貫した世界観・ストーリーを表現できる制作会社を選ぶことが大切です。
すべての採用ツールで「その会社らしさ」をきちんと伝えることで、信頼感やブランド力が高まり、採用成果にもつながりやすくなります。
採用パンフレットの制作会社を選ぶ際は、採用サイトや動画制作など他のツールも同じ制作会社で制作対応できるか、一貫性をもって制作できる体制があるかを必ず確認しましょう。
ワンストップ対応ができるか
企画・取材・撮影・デザイン・印刷までを一社で一括対応できる「ワンストップ体制」の制作会社を選ぶと、やりとりがスムーズになり、品質も安定しやすく、社内の負担も軽減されます。
一方で、工程ごとに別々の会社に依頼する分業型では、毎回の打ち合わせや情報共有に手間がかかり、伝達ミスや表現のブレ、責任の所在があいまいになるといった問題が起こりやすくなります。
ワンストップ対応の会社であれば、窓口が一つなので進行管理がしやすく、パンフレットに加えて動画や採用サイトなど他ツールも同じ世界観で展開できます。
採用パンフレット制作依頼時には「どこまで自社で対応していますか?」「外注はどの工程に関わっていますか?」と確認し、制作体制を細かくチェックすることが大切です。
中小企業・地方企業の採用事情に強いか
採用パンフレットは、知名度や予算に限りがある中小企業・地方企業にこそ、大きな効果を発揮するツールです。
大手と比べて仕事内容や社風が伝わりにくく、条件面でも不利に見られがちな中で、「どんな魅力があるのか」をパンフレットでわかりやすく伝えることが重要です。
中小企業の採用支援に慣れた制作会社であれば、社員の人柄や現場の雰囲気、働きがいなどを丁寧に引き出し、言葉とデザインでリアルに伝えるノウハウを持っています。
派手さがなくても、誠実で温かみのある構成により、求職者の共感を得やすくなります。
地域密着企業であれば、「地元で働くメリット」や「地域貢献」といった視点を盛り込んだメッセージ設計も効果的です。
制作会社を選ぶ際は、自社と似た業種や地域での実績があるか、中小企業の実情を理解し、具体的な改善提案ができるかをチェックするとよいでしょう。
採用パンフレット制作におけるWHARF(ワーフ)の強み

WHARF(ワーフ)では、これまで数多くの採用パンフレットの制作を行ってきました。
パンフレット制作におけるWHARF(ワーフ)の強みは次の7つです。
- 採用パンフレットをはじめパンフレット制作の豊富な実績:137件、30業界以上、特に採用難業界での成功事例が多数
- ディレクターが全工程に関与:企画〜印刷までワンストップで一貫対応、品質も進行も安定
- 現場のリアルを引き出す高い取材力:「社員の本音」や「仕事の魅力」を引き出し、丁寧に言語化
- 業界理解と構成力の高さ:求職者の不安を解消し、志望動機を引き出すメッセージ設計
- 他媒体とのデザインの一貫性:採用パンフレット→採用サイト→動画まで、採用導線のデザインの一貫性
- 実名実績の豊富さ:企業様のパンフレット制作事例を実名で多数公開、課題と成果も明示
- 中小・地方企業に強い:特に関西圏の企業に強く、地域の中小企業のリアルな採用の悩みに即した提案が可能
実際に、制作を担当した企業さまから「前に東京の制作会社に頼んだらピンと来ない内容になったが、WHARF(ワーフ)さんはうちの現場をよく分かってくれた」と評価していただくこともよくあります。
ぜひ、採用課題を解決し、成果につなげる採用パンフレットをお考えの場合は、WHARF(ワーフ)までご相談ください。
WHARF(ワーフ)の採用パンフレット制作実績
参考までに、WHARF(ワーフ)の採用パンフレット制作実績をいくつかご紹介します。
実績1:ForvisMazarsJapan有限責任監査法人様採用パンフレット制作

「コストを抑えつつデザイン性を高めたい」「制作会社とのやり取りを効率化したい」との課題を受け、WHARF(ワーフ)が採用パンフレットを制作しました。
構成案はクライアント様にご協力いただき、既存の採用パンフレットからの流用も活用することでコストを抑えつつクライアント様の負担を軽減。
情報量の多い監査法人向けに、インフォグラフィックやアイコンを用いて視認性を確保、白とブルーを基調とした配色で「信頼感と若々しさ」を表現し、撮影も自然な雰囲気を重視しました。
修正対応も随時対応し、担当者様から「内容が多かったのにすっきり見やすい」と高評価を獲得。
結果として年次レポート制作も追加でご依頼いただけております。
WHARFの制作実績『Forvis Mazars Japan有限責任監査法人様 採用パンフレット制作』の詳細はこちら
実績2:近藤鋼材グループ様 採用パンフレット制作

文系学生から「仕事内容がイメージしづらい」「堅そう」と敬遠されがちだった採用課題を受け、WHARF(ワーフ)が近藤鋼材グループ様の採用パンフレットを制作しました。
社員クロストークや社外パートナー・スカッシュ選手の声を交え、社風や仕事のリアルが自然と伝わる構成を企画。
デザイン面では、街並みのイラストや観音開きページなど視覚的に印象に残る仕掛けを加え、表紙は雑誌のようなスタイリッシュな写真で刷新した印象を。
全20ページに及ぶ情報を見やすく整理し、イベントでも目を引くデザインにしています。
完成後は国内外の採用イベントで配布され、「古い会社」という印象を払拭し、ITも活用する先進的な専門商社としての認知向上に貢献。
現場の雰囲気まで丁寧に反映した構成が高く評価されました。
WHARFの制作実績『近藤鋼材グループ様 採用パンフレット制作』の詳細はこちら
実績3:株式会社辰巳商会様 採用パンフレット制作

応募者数の減少にともなう母集団形成の強化と、初の採用パンフレット制作という課題を受け、WHARF(ワーフ)が辰巳商会様の採用パンフレットを制作しました。
初の採用ツール制作にあたり、4ページ構成で情報をコンパクトに整理。
港湾物流業界の社会的意義や育成体制、働く環境が自然と伝わる構成を設計し、一般学生にも届く表現を意識しました。
デザインでは、コーポレートカラーの紺を基調に、海と陸の境界を表現した斜めラインや作業風景の写真を用いて視覚的な印象を強化。
Webサイトなど他媒体とのトーン統一も図りました。
納期が迫る中、ヒアリングから企画・制作までスピーディーに進行し、合同説明会でも「手に取られやすいパンフレット」として好評を獲得。
社内でも他部署での展開をご検討いただいています。
今後の採用広報ツール制作にもつながる第一歩となる成果につながりました。
WHARFの制作実績『株式会社辰巳商会様 採用パンフレット制作』の詳細はこちら
実績4:エレコム株式会社様 採用パンフレット制作

「なぜこの製品やサービスを提供しているのか」という企業の想いや背景を学生に伝えきれていないという課題を受け、WHARF(ワーフ)がエレコム株式会社様の採用パンフレットを制作しました。
安定性だけでなく、企業のミッションや価値観にも共感してもらえる採用コミュニケーションを目指し、「The One & Only ― 変わらぬ想い、変える未来 ―」というコンセプトを軸に構成を設計。
創業当初から受け継がれる想いや理念を、唯一無二のコピーとストーリーで表現しました。
デザイン面では、山頂を目指すチームのビジュアルと洗練された配色により、挑戦し続けるエレコム様の姿勢を視覚的に表現。企業の成長力や未来志向が伝わるよう工夫しています。
理念やパーパス、沿革、福利厚生などの情報も丁寧に整理し、学生が安心してエレコム様で働くイメージを持てる内容に仕上げました。
結果として、安定性に加えて“挑戦する企業”という新たな魅力を発信できるパンフレットとなりました。
WHARFの制作実績『エレコム株式会社様 採用パンフレット制作』の詳細はこちら
実績5:株式会社きらく様 採用パンフレット制作

社内制作で対応していた採用パンフレットが、広告物の増加に伴い十分なリソースを確保できなくなったこと、また「社内視点だけでなく、外部の視点を取り入れたい」というご要望を受け、WHARF(ワーフ)が株式会社きらく様の採用パンフレットを制作しました。
当初は会社案内との統合も検討されていましたが、配布対象や目的の違いを踏まえ、採用パンフレットは別冊での制作をご提案。
採用ツールとしての役割を明確にし、より効果的に魅力が伝わる構成を設計しました。
「安定した経営基盤」と「長所伸展を掲げた教育方針」を軸に、平均勤続年数などの裏付けデータを可視化。
社員の自然な表情を取り入れた誌面づくりにより、「安心して挑戦できる環境」が伝わるデザインを目指しました。
制作を通じて、同社の強みや社風を言語化・視覚化し、採用市場に向けた伝わるメッセージへと昇華。
初のご発注ながら、表現力と提案力をご評価いただきました。
WHARFの制作実績『株式会社きらく様 採用パンフレット制作』の詳細はこちら
成果につながる採用パンフレットを作るなら、経験豊富な制作会社WHARF(ワーフ)へ!
採用パンフレットは、企業と求職者をつなぐ大切な「採用の顔」です。
だからこそ、「何を伝えるか」「どのように見せるか」をしっかり設計することが、採用課題解決に直結します。
とはいえ、魅力を正確に言語化し、限られたパンフレットの紙面で伝えきるには、専門的な知識と経験が必要です。
制作の負担も決して小さくはありません。
WHARF(ワーフ)では、採用パンフレットを単なるデザイン物ではなく、「採用課題を解決するツール」として位置づけ、業界理解・取材力・企画力を活かして、効果的な一冊をご提案します。
「初めての制作で不安がある」「過去にうまくいかなかった」という方も、ぜひWHARF(ワーフ)までお気軽にご相談ください。