WORKS 制作実績
株式会社辰巳商会様
採用パンフレット制作



OUTLINE
課題
幅広い学生への訴求が必要だった採用活動
株式会社辰巳商会様は、多くのコンテナが行き交う大阪港で、取扱量シェアNo.1を誇る港湾物流のリーディングカンパニーです。
これまでの採用活動は、日本に数校しかない専門学校での募集掲載が中心でしたが、応募者数の減少にともない、採用イベントへの出展など、今後はより幅広い母集団形成が必要な状況でした。さらに、部署単位で「採用パンフレット」を制作するのは今回が初の試み。制作の進め方やデザイン発注のノウハウがなく、納期も迫る中で「何から始めるべきか」を模索されている状態でした。
ご依頼の背景
短納期でも安心して任せられる制作フロー
当社のホームページを検索いただき、お盆期間中にお電話でお問い合わせをいただきました。
タイトなスケジュールを踏まえ、その日の夕方に初回打ち合わせを実施。約1時間強で、採用ターゲット・課題・必要情報を丁寧にヒアリングしました。
これまでお付き合いのあった制作会社様と比較すると、費用面では多少高くなる部分もありましたが、
・問い合わせ当日に打ち合わせ可能なフットワークの軽さ
・採用パンフレット制作の豊富な実績
・制作の進め方やスケジュール、必要な準備物などを明確なフローとしてご提示できたこと
を評価いただき、正式にご発注いただきました。
企画構成・デザインのポイント
学生に伝わる採用パンフレットを設計
初めての採用ツール制作ということもあり、まずは内容をコンパクトに整理できる4ページ構成の採用パンフレットから着手しました。辰巳商会様の強みや育成プラン、業界内での立ち位置、募集要項などを整理し、学生が知りたい情報に優先順位をつけて構成しています。
コピー面では、「陸と海の間に位置し、日本の貿易の約99%の窓口になっている」という職場の特性を打ち出し、港湾の専門学生だけでなく、一般学部の学生もターゲットに想定したメッセージを設計。単なる「荷物を運ぶ会社」ではなく、日本の物流インフラを支える存在意義が伝わる表現を心がけました。
デザイン面では、コーポレートカラーである紺色を基調に、Webサイトやその他の広報物とイメージを統一。海と陸の「境界」をイメージした斜めのラインの中に、実際の作業風景を収めた写真をレイアウトし、ガントリークレーンなど多くの人が一度は目にしたことのある機械をビジュアルのフックとして配置しました。「特殊な仕事の細かな説明」から入るのではなく、まずは職場環境や社風、教育体制、将来身につくスキルといった要素を前面に出し、港湾物流に馴染みのない学生にとっても「自分ごと」としてイメージしやすい構成にしています。
デザイン制作の成果
採用イベントで手に取られるパンフレットに
4ページという限られたページ数の中で、必要な情報を端的かつ分かりやすくまとめた点を高く評価いただきました。合同企業説明会でも学生が手に取りやすく、仕事内容への興味喚起や企業理解の促進に役立ったとのお声をいただいています。
これまで特定部署単位でパンフレットを制作することはほとんどなかったそうですが、本ツールの効果を受け、他部署での採用パンフレット制作や、会社案内ツールへの展開も前向きにご検討いただいています。また、企業説明会のブース背面に掲示するポスターも、パンフレットとデザインコンセプトを統一して制作。港湾物流という仕事を視覚的にも印象づけるツールとして、会場での存在感を高める役割を果たしました。
当社の強み
採用パンフレット制作に強いデザイン会社
当社では、まず「ヒアリング」を何より大切にしています。
・誰に向けたツールなのか(ターゲット)
・どのようなシーンで使われるのか(配布・利用シーン)
・なぜ、その媒体が今必要なのか(目的・ゴール)
といった点をしっかりと言語化したうえで、最適な企画構成をご提案します。
また、ディレクション専門のスタッフがプロジェクト進行を担当するため、クリエイティブのクオリティはもちろん、納期やご予算に合わせた媒体設計も柔軟に対応可能です。今回のような短納期案件にもスピーディーに対応できる一方で、中長期的な採用・ブランディング計画に沿ったツール展開をトータルでご提案できる点も、当社の大きな強みです。
DATA
Client : 株式会社辰巳商会
Category : 会社案内制作
Business : 海運業・港湾運送業
Direction : Morino Ryohei
Design : Morino Ryohei / Kinami Michiko