WORKS 制作実績
大阪府立刀根山高等学校様
学校案内制作



OUTLINE
課題
大阪府立刀根山高等学校様では、志望者数の減少こそないものの、この先に生徒数が減少していくことを見据え、より学校の特徴を伝える必要があるという危機感をお持ちでした。しかし、学校説明会や中学への配布には10年近く前に作成された学校案内パンフレットを使用していたため、情報が古く、今の時代に合っていない表現も多く掲載されていました。「古くなったデザインを一新してイメージを良くしたい」「学校の特徴を伝わりやすくしたい」といった課題を抱えておられました。
ご依頼の背景
Web検索で候補に挙げた複数の制作会社と面談をされた結果、「洗練されたデザイン」と「学校案内パンフレットの豊富な実績」「予算に応じたご提案」を評価いただき、当社にご依頼をいただきました。
コンセプトづくり
まずは、学校の“強み”を改めて見つめ直すところからスタートしました。
「目立った特徴がない」とのお話もありましたが、学習指導・生活指導・進路支援・部活動・国際交流など、どの分野においても平均以上の環境を提供されている点に着目。そこで、「専門性を極める学校」ではなく、「将来に向けてあらゆる力をバランスよく伸ばせる学校」というポジションを明確化しました。この考えをもとに「360度、全方向に広がる可能性」というメッセージをコンセプトとして設定。どの方向にも伸びていける自由度と成長のイメージを、デザインとコピーの両面で表現しています。
デザインのポイント
裏山での自然活動プロジェクトなど、自然環境を連想させる学校のメインカラーである“緑”をキーカラーに設定し、学校ならではの特色と調和するトーンでデザインを作成しました。また、在校生や先生方の自然な表情が伝わるよう、動きのある写真撮影を実施。明るく前向きで、学校全体の活気を感じられる仕上がりとしています。
媒体展開のご提案
当社の強みは、デザインをつくるだけでなく、「コンセプトづくり」から「今後のブランディング展開」までを一緒に考えられることです。
限られた予算の中で“どの媒体を”“どのタイミングで”制作するかがとても大切になります。そこで、たとえば今年度はパンフレットとポスターを制作し、翌年度にはWebサイトの改修を進めるなど、優先順位を決めて段階的なご提案も行っています。まずは学校の現状や課題を丁寧にヒアリングし、学校らしさや魅力を整理してコンセプトを言葉にまとめます。その上で、その想いがしっかり伝わるようにデザインを組み立て、最後に予算やスケジュールに合わせて最適な媒体展開を一緒に考えていきます。
一度きりの制作で終わるのではなく「学校の魅力をどう伝え続けていくか」を見据えて寄り添う――それが、私たちが大切にしているデザインの進め方です。
DATA
Client : 大阪府立刀根山高等学校
Category : 学校案内制作
Business : 高等学校
Direction : Morino Ryohei
Design : Kinami Michiko
Photography : Kodera Takayuki